ロロの空想

心に移りゆくよしなしごとを書いていくよ!

生徒のモチベーションの違いとアプローチの仕方の違い

 

教師が教壇に立ってさて、授業をしようとしたとき、生徒は以下の3つに大まかに分類できる。

 

・興味がない人に興味を持ってもらう
・興味はあるが、苦しんでまで頑張ろうとは思わない。
・興味が強く、難しくてもいいので情報が欲しい

 

 こんな風に、モチベーションに大きなバラつきがある。

 

 これでは、どこかに焦点を合わせるとどこかが不満に感じ、生徒全体の満足度を上げることが難しい。

 

 これは自分で勉強するときでも同じで、モチベーションによって勉強方法を変えなくてはいけない。

 効率的な学習のためには、対象を層別化しなければいけない。

 

 以下では、3つの集団について、アプローチの仕方を考えてみよう。

 

 
・あまり勉強したいと思っていない、勉強したらどういったいいことがあるのかわからない
必要性:×
モチベーション:×
例:世界史は受験科目にない。特におもしろいとも思っていないし、勉強してもたいしていいことはないと思っている。

アプローチ:
 世界史を知るとどんないいことがあるのかを伝える。
 世界史に関連した番組、物語、音楽や絵画に触れてせかいしに興味を持ってもらう。


・資格や進学のために勉強しなければいけないと思っているが、できるだけ楽にわかりやすく、簡単なことを勉強したい。
必要性:○
モチベーション:×
例:世界史を大学受験で必要としており、授業も全くおもしろくないわけではないが、テストに出るところを効率よく勉強できればよい。

アプローチ:
 テストに出るところを集めた問題集や要点の資料を配布。どこがテストに出やすいか教える。
 楽しみながらできるように、逸話などを紹介する。

 

・知的好奇心や教養のために勉強したいというモチベーションがあり、多少難しくても情報を提供して欲しい。
必要性:○
モチベーション:○
例:政治・経済・思想・芸術が好きで、それを理解するために世界の歴史を知りたい。

アプローチ:
 歴史について資料を基に制作した特集番組、岩波新書中公新書などの新書による各国世界史の本を紹介する。
 資料の探し方などを紹介する。
 
 相手に何かを勉強してもらうとき、相手が何を必要としているか、どれほどのモチベーションがあるかによって、適切なアプローチは異なる。
 アプローチの方法を間違えれば、モチベーションの低下につながり、よい効果が望めない。

 従って、何かの知識を得てもらうために取るべきアプローチは、まずは相手が何を必要とし、どれほどのモチベーションを持っているかにしたがって層別化することである。