ロロの空想

心に移りゆくよしなしごとを書いていくよ!

生徒の課題スケジュールは誰が把握しているのか??

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 中学校と高校では各教科で別々の教科担当の人が授業を受け持ち、それぞれで課題を出します。

 また、進んでいる授業や遅れている授業など、教科ごと、クラスごとにバラバラです。


 ではそれを誰かが把握して管理しているのかといえば、私の中学や高校では誰もそういった業務はやっていなかったように思います。

 特に私が通っていた高校は課題の量がそれぞれの教科でかなり多く、生徒は常にパンク状態でした。
 一日2時間くらい課題に時間を費やせば課題は終わるが自分のしたい勉強はできない…何を捨てて何を拾うか…みたいな感じでした。


 中学や高校など、それぞれの授業を別の先生がいる場合、まとめ役がいないと、それぞれの先生が好きに生徒に対して課題を与えることができます。

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 しかし、これでは、生徒の負担を把握している教員がおらず、生徒はパンク状態になり、課題をやらない、とりあえず成績のために課題をするが時間がないので答えを写す、毎日深夜まで起きてなんとか課題を終わらせる、など、あまりよくない状況が生じてしまいます。


 私が思うに、これはだれか「まとめ役」が教科ごとの課題を調整するべきです。

 

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 ここで、例え話をはさみますが、パソコンに例えると、各々の教師が自由に生徒に課題を出すことができるというのは、OSの不在のようなもので、パソコンのメモリ管理をそれぞれのソフトが勝手にやっているような状態です。この場合、バッティングして不具合が生じます。

 まとめ役の導入というのはOSの導入のようなものです。これにより、生徒の時間、労力などのリソースを管理して、課題量などを調整し、より効率の良い運用ができるはずです。


 例え話はここまでです。

 では「まとめ役」は誰がするのがよいかということを考えてみようと思います。

 クラス委員、教務部などでもいいでしょうし、クラス担任がやってもいいでしょう。

 しかし、ここでは、私は、今のクラス担任とはまた違った「担任」という職を教師の専門職として置くべきだと考えている、と言っておきましょう。
 この「担任」の仕事としては、教科指導は行いませんが、それぞれの授業速度や課題量の管理、クラスの治安維持、生徒の心身の健康カウンセリングなどを想定しています。


 「担任」は、各クラス1人ではなく、学年で2~3人などの人数でもよいと思います。
 授業中にうるさい生徒がいれば、教師が注意するのではなく、「担任」が注意するようにする、生徒の相談事は担任が受ける、などすれば、教師は教科指導に集中でき、担任を置くことによるメリットは大いにあると私は思います。
 その分、「担任」という職は教科指導の仕事よりも高度な技術が要求されることになるとは思いますが。
 「担任」に教師の指導の仕方なども注意する権限を持たせれば、権力のバランスを取ることができ、教師の暴力などを未然に防ぎやすくもなりますし、わかりにくい授業の改善なども期待できます。


 今回の趣旨をまとめると、
「誰か、まとめ役が課題量や授業スケジュールを管理すべきである」
「担任という職を作ることで、権力の分散、教科指導への集中、授業の質の改善が可能になる」
 ということです。