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CGのやり方・始め方―2つのおすすめフリーソフト

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 いまやCGもフリーソフトを使って作れるようになりました。CGのフリーソフトが世界には何種類もあります。有名なCGソフトならその使い方の解説のサイトも充実しています。そういった点から、よく使われているもの、操作しやすかったり機能がよい、二つの有名なソフト「Blender」と「Sculptris」の特徴と参考となるサイトを紹介します。


CGソフトを使う前に

 CGソフトを使う前に、CGはいったいどういった仕組みで作られるかということがわかっていなくてはいけません。簡単に説明します。

CGを作る流れ

  1. モデリング(形を作る)
  2. 装飾(材質や模様の設定)
  3. ボーンの設定(動くときの骨格となるものを作る)
  4. レンダリング(動画や画像として出力する)

 このように、CG制作はいくつかのステップを経て作られています。そして、ソフトによって扱えるステップが違います。


モデリングについて

 CGというのは、原理としては多面体(ポリゴン)からできています。「そういえば昔のCGはカクカクしたのが多かったな、え、でも最近のCGはカクカクしてないじゃん?」と思うでしょうか。でも、実はどんなCGでも多面体として作られていて、レンダリングの段階で面がなめらかに見えるように作られているに過ぎないのです。多くのCGでは、レンダリングのときに、面の数が多く見えるようにする(=なめらかに見える)処理や、光の反射具合を調節してなめらかに見える処理を行っています。また、モデリング=形づくりにはいくつかの方法があります。有名な二つは、

です。

ポリゴンモデリング

 ベースとなる立体(ほとんどは立方体)から、面を分割したり、面を増やしたりしてモデリングしてく方法です。数値などを見ながら正確に行えますが、複雑な形を作るのは難しいです。

スカルプトモデリング

 ベースとなる立体(ほとんどは球)から、粘土をこねるように形を作っています。感覚で作れるので、人間や動物などの複雑な形をつくるのに適しています。


 ソフトによって扱えるモデリング方法も異なります。詳しく知りたい方は、以下のサイトもご覧ください。
3DCG初心者のためのモデリング講座【モデリング方法編】―俺CG屋


さて、ソフトを紹介していきましょう。


Blender

できるステップ

  1. モデリング(形を作る)
  2. 装飾(材質や模様の設定)
  3. ボーンの設定(動くときの骨格となるものを作る)
  4. レンダリング(動画や画像として出力する) ←ここまで

 ご覧のとおり全てのステップをBlenderで行うことができます。Blender一つでCGムービーが作れてしまうのです。そういうわけもあり、BlenderはCGフリーソフトの中では最もよく使われているソフトです。

特徴

 さきほど言った通り、全てができるというのも一つの特徴です。しかし、逆に、そのために操作が非常に複雑で、使えるようになるのに時間がかかってしまいます。また、操作にはテンキーが必要で(無くてもできますが無いと非常に不便)、小さなノートパソコンで作業しようとする場合は別にテンキーを購入する必要があります。そして、モデリングの方法は、ポリゴンモデリングです。

参考サイト

Blender入門(2.7版)

 こちらのサイトでは、てんとう虫をつくりながらBlenderの基本操作を身につけることができるチュートリアルになっています。わかりやすく、てんとう虫を作れるという点で実践的です。


Sculptris

できるステップ
  1. モデリング(形を作る) ←ここまで
  2. 装飾(材質や模様の設定)
  3. ボーンの設定(動くときの骨格となるものを作る)
  4. レンダリング(動画や画像として出力する)

 あれ、モデリングしかできないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。このソフトはモデリング専用なのです。じゃあ、Blenderだけ使っておけばいいじゃないかというと、Sculptrisじゃないとできないことがあります。スカルプトモデリングです。

特徴

 Sculptrisはスカルプトモデリング専門のソフトです(一応装飾もできます)。ZBrushという有料ソフトがありますが、その兄弟みたいな位置づけです。感覚でつくれるという点で、Blenderよりモデリングがしやすいでしょう。操作はそれほど難しくありません。ペンタブを使ったモデリングもできます!ここでモデリングしたデータは、変換することでBlenderなど他のソフトで扱えます。したがって、このソフトで人間などをモデリングBlenderレンダリングという使い方が一般的です。

参考サイト

Sculptris 使い方 目次 - TRY 3DCG - So-net

 こちらは亀を作りながらCGの使い方を教えてくれるチュートリアルです。画像が多く、わかりやすいです。


おわりに

CGはなんだか敷居が高そうと思われがちですが、フリーソフトも解説サイトも豊富な今、実は誰でも始められるものなのです。ここで紹介した以外にも、有名なソフトにMayaというソフトなどもあります(有料です)。また、ここで紹介したのはCGアニメーションソフトですが、製品の設計では、これとはまた違うCADというものを使います。気になる方はまた調べてみてください。