ロロの空想

心に移りゆくよしなしごとを書いていくよ!

選挙って結果もだけど過程が大事

 選挙に行こうとか、投票しようとか、あなたの一票が未来を決める、とかいうフレーズをたくさん見ます。

 今回の選挙はどこの党に票が集まった、とかそういう結果が選挙では多く語られます。

 どの年代が投票したのか、っていうのは政策に関わりますから大事でしょう。

 どこが票を取ったのかはこれからの政治の動きに大きな影響を与えますから大事でしょう。


 

 しかし。

 選挙という仕組み、選挙の過程に目を向けるのも大事だと思うんですよ。選挙が民主主義の仕組みとして作られていて、民意を表すもの、として機能しているのかどうか。選挙では、何を思い、何を吟味して、何を考え、投票したのか。選挙によって間接民主制が実現しているというなら、選挙で有権者はなにを考えてそのように投票したのか、それがすごく大事だと思います。


例えば、
「なんとなく与党だから投票した。」
「与党がなんか嫌だから野党に投票した。」
という投票の仕方と、
「戦争したくないから野党に投票した。」
「野党には政権任せられないから与党に投票した。」
という投票の仕方と、
「与党の経済政策は評価するが、与党の改憲案、全体主義は評価しない。しかし、野党の政権運営能力は不安が残るから与党に投票する。」
「与党の政権運営能力は評価する、経済政策については評価をつけがたい、与党の改憲案、全体主義は評価しない。野党に政権運営能力には不安は残るが、しかし、野党は格差是正、教育への資金分配を掲げており、また個人を尊重する理念を掲げていることを評価する。野党の政権運営能力は、経験を積んで上手くなることに期待するので、野党に投票する。」
という投票の仕方と、それぞれが、考えている項目の数、考えている深さは違います。


 選挙は、何を考えなければいけないのかをわかって、それについて考え、対立意見も吟味した上で、自分がどう考えるのかを選ぶ、そういう有権者が増えてほしい、と私は思います。選挙で、それぞれの有権者が考えるべきことを考え、その上で、個人主義を実現するのか、全体主義を実現するのか、大きい政府を実現するのか、小さい政府を実現するのか、決まるのであれば、なんであれ、それは民意を反映した政治と言えるでしょう。



   選挙で争点を隠して選挙で議席を獲得できるように有権者を誘導しようとする欺瞞に満ちた選挙戦略は、民主主義を実現するにはいただけません。

 考えるべきことを考えないで投票する有権者が多いというのが現実の実態としてあれば、それは選挙で間接民主制が実現していないと言えます。


 

 選挙では結果も大事ですが、選挙で、どういった経緯でその選択を選んだか、それが大事ではないですか?