ロロの空想

心に移りゆくよしなしごとを書いていくよ!

デマが拡散する素因

 

 デマが拡散するためにはいくつかの条件がいる。
 ここでは、デマが拡散される集団の素因を取り上げてみたい。

 「ピカチュウはって可愛いですけどね、実はピカチュウってねこポケモンなんですよ。そりゃかわいいわけですよね。」

 という文章があったとしてこの文章が広がっていくだろうか。
 おそらく、ノーだろう。
 なぜなら、皆、ピカチュウがねずみだと知っているからである。

 次にこれはどうか。
 「ドラえもんって原動力は原子力なんですが、これは作者の藤子先生が、原子力発電の強力な推進派だったことに由来するんですよね。藤子先生は原子力の危うさを隠蔽するために、ドラえもんを使ってお茶の間へと原子力への親しみを持ち込もうとしたんです。」
 

 これは、本当のことなのかどうか、知らない人には判断がつかない。原子力発電が導入された時期と、藤子先生のドラえもんの連載開始時期などを知っている人としては、疑問を抱くかもしれないが、よくわからない人には本当っぽく聞こえてしまうかもしれない。


 このように、デマが広がる素因としては、情報が広がる集団の知識レベルというものがある。

 集団が既に答えを知っていることに関するデマはデマにならない。
 逆に、集団が答えを知らないことがデマになるのである。

 では、デマを流した際の責任の所在や罪の大きさはどのように評価したら良いのだろうか。