ロロの空想

心に移りゆくよしなしごとを書いていくよ!

考え方の前にあるもの

価値観の相違というと、あたかも考え方の違いのようにも聞こえるが、その実、考え方の相違であることは少ないように思う。

「考え方の不一致」とされている話は多くの場合で、一致してないのは考え方ではないように思う。

一致していないのは、「知識」であったり「認識の仕方」である。

私がなにかを話したとき、提案したとき
「いや、それは違うと思う」
と言ってくる人がいる。

それで、何が違うのかと聞いてみると、結構な場合で、私の話を私が思っているのとは違う解釈をしている場合がかなり多い。
むしろ、ほとんどその場合であることが多い。

人の考えというのは、まずなんらかの「知識」があり、それをベースにした現実の「認識の仕方」があり、その上に成り立つものだ。

だから、その土台となる知識や認識がずれていたら考え方を比較することはできない。

相手の考えが自分にとって違和感のあるもので感じたときは、相手がどんな知識を持っていて、どんな認識をしているのかを確認してみよう。

いきなり、「それは違う」と言っては相手の伸び伸びとした考えを萎縮させるだけになってしまう。
否定から始めるというのは意外と難しい。

まずは、「違う」とは言わない。
「もう少し詳しく教えて」「これはどういうこと?」「こういうことを目指してるってこと?」
と相手の考えのベースについてちゃんと知ろうとしよう。

それが、建設的な話し合いへの一歩だと思う。


ただ、これには欠点があって、これは論理的で理詰めな話し方であるということを忘れてしまうと、思わぬところで、「誰もがそんな論理こねてると思うなよ💢」とぶちギレられてしまう。
気をつけよう。