幼稚園時代の体重測定の話
私は、幼稚園に通っていた。もう、15~30年くらい前になる。(年齢をぼかすためにあえて、ぼかしてある。)
確か、一番下の学年だったので、3、4歳ごろだったと思う。
体重測定の時間があった。女児と男児が分かれていたのか、一緒だったのか。もう昔のことなので、覚えていない。
幼稚園児なので、一緒だったかもしれない。
パンツ一丁で、教室に集められて、教室に体育すわりをして順番が来るのを待っていた。順番に体重測定の台に乗って、体重をせんせいに記録してもらう。体重測定は、女性のせんせい二人がしていた。
私は、男児の列で、三角すわりをしておとなしく待っていた。寒いなあ、早く終わらないかなあ、なんて思って居たかもしれない。
私の前では、仲の良かったたかしくん(仮名)とじゅんくん(仮名)も同じように体育すわりをしていた。
ちょっと元気のいい二人である。せんせいからも可愛がられていたように思う。
順番は進み、たかしくんが、立ち上がって、体重計の上にのった。私は、たかしくんの背中を見ていた。
たかしくんは、せんせいが体重計を読み上げてくれるのを、気を付けをして待っていた。
次の瞬間、せんせいがたかしくんのパンツを下に勢いよくずり下げた。私の前には小さなたかしくんのお尻があらわになった。一瞬の出来事に私は驚くばかりである。たかしくんは慌ててパンツを元に戻した。せんせいは、楽しそうである。せんせいは、たかしくんと向かい合う姿勢で体重を測っていたので、私から見える景色とは違う景色が見えていたのだろう。
たかしくんは、その後、体重を読み上げてもらい、恥ずかしそうに帰ってきた。
幼稚園児にどれほど羞恥心があるのか。まあ、当時のことを思い出すに、羞恥心というのは、幼いなりにもそれなりにあった気がする。
その後、じゅんくんが体重計に上がった。緊張感があたりに張り詰める。そして、せんせいは、じゅんくんのパンツを下にずり下したのだった。わたしの前には、今度はじゅんくんの小さなお尻が現れた。
せんせいは楽しそうである。じゅんくんと遊んでいるみたいにも見える。じゅんくんは急いでパンツを元に戻した。じゅんくんは、恥ずかしそうに帰ってきた。
私は、立ち上がり、体重計へと向かった。当時、かなりおびえていた様な気がする。私は体重計に乗った。しかし、手は気を付けにしなくてはならない。警戒心を張り詰めていた。何かあればいつでも手を出せるように。
次の瞬間…。
何も起こらなかった。安全に体重測定は終わった。
びくびくして損した、と思いつつも、安心して私はまた、園児の列へと戻っていった。
今もなお、覚えている幼稚園時代の記憶の一つである。
下の記事を書いていて思い出した↓